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転職は年収とやりがいどっち?後悔しない選び方

転職は年収とやりがいどっち?後悔しない選び方 転職コラム
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内定が2社出て、片方は年収が高く、もう片方は仕事内容に惹かれる。あるいは、今の会社は給料はそこそこだけれど、仕事にやりがいを感じられない。転職を考えると、多くの人が「年収とやりがい、結局どっちを取るべきか」で手が止まります。

この記事では、マイナビが2026年9月24日に公表した「転職活動実態調査(2026年)」の数字を手がかりに、年収とやりがいのどちらを優先するかを決める順番を整理します。先に言うと、答えは「どっちか一方」ではなく、年収の下限を先に決めてから、その範囲でやりがいを選ぶという手順です。

結論|「年収の下限」を先に決め、その上でやりがいで選ぶ

年収とやりがいは、同じ物差しで比べられないから迷います。そこで比べ方を2段階に分けます。

段階 やること 判断の基準
①足切り 生活に必要な「下限年収」を計算する 下限を割る求人は、やりがいがあっても候補から外す
②選択 下限を超えた求人の中で、仕事内容・職場環境を比べる 今の不満を解消できるか、続けられるか
③確認 年収が希望に届かない場合は「将来の収入増」の根拠を聞く 昇給・評価の仕組みが説明できるか

役割を分けると、2つを無理に天秤にかける必要がなくなります。

みなと(読者代表)
みなと
年収もやりがいも、両方ほしいです。でも求人を見ていると、どっちかを諦めないといけない気がして…。
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
その迷いは普通だと思います。マイナビの2026年の調査では、転職の動機に給与が含まれていた人が87.4%でした。
みなと(読者代表)
みなと
ほとんどの人が、年収を気にしているんですね。
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
ええ。気にしながら、それでも仕事内容で迷っているんです。
ユウタ(管理人)
ユウタ
両方ほしいのは当たり前だよね。だから「どっちが大事か」より、「年収はいくらあれば足りるか」を先に決めたほうが話が早いと思う。

データで見る|転職者は年収とやりがいをどう天秤にかけているか

マイナビ「転職活動実態調査(2026年)」は、直近1年間に転職活動をした20〜50代の正社員1,500名(転職者500名・転職活動者1,000名)に、2026年7月にインターネットで聞いた調査です。年収とやりがいの関係が読み取れる数字を拾います。

給与が転職の動機に入っている人は87.4%

転職の動機における給与の位置づけは、「主要な動機」27.9%、「比較的重要」38.1%、「動機の一つ」21.3%で、合計87.4%でした。転職理由として「給与が低かった」を挙げた人も29.4%います。年収をまったく気にしない転職は、ごく少数派だということです。

それでも「年収の上昇を特に求めていない」人が19.0%

一方で、希望する年収の上昇幅を聞くと、最多は「5%以上〜10%未満」の33.2%、次が「10%以上〜20%未満」の20.3%で、「上昇を特に求めていない」も19.0%いました。5人に1人は、年収アップよりほかの条件を優先して動いていることになります。

希望額に届かなくても転職する理由の1位は「将来の収入増」47.6%

希望年収に届かなくても転職する条件として最も多かったのは「将来的な収入増加が見込める」(47.6%)、次が「労働時間・働き方が改善される」(44.5%)でした。入社時の額より、先の伸びしろや働き方を見て判断している人が多いわけです。

40代・50代は「仕事内容・やりがい」「職場環境」で妥協する人が4割超

年代別では、40代・50代で「仕事内容・やりがいの向上」「人間関係・職場環境の改善」を理由に、希望額未満でも転職する割合がそれぞれ4割を超えていました。年齢が上がるほど、年収だけでなく「どんな仕事を、誰と、どう続けるか」の比重が高まる傾向が読み取れます。

みなと(読者代表)
みなと
5人に1人は年収アップを求めていないんですね。やりがいを取る人、意外と普通にいるんだ。
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
ただ、同じ調査で見落としやすい数字があります。
みなと(読者代表)
みなと
どの数字ですか?
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
「年収が下がる転職は受け入れられない」人が、合計68.6%なんです。
ユウタ(管理人)
ユウタ
上げなくていいけど、下がるのは困る。「やりがい派」も、年収を捨てているわけじゃないんだよね。
みなと(読者代表)
みなと
じゃあ最初にやるべきなのは、その「下がらない線」を決めることか。

年収を優先したほうがいい人の特徴

次のどちらかに当てはまるなら、まずは年収の条件を優先して求人を絞るほうが後悔が少なくなります。

教育費・住宅ローンなど、これから出費の山が来る人

子どもの進学や住宅ローンの返済が数年以内に重なる時期は、やりがいで選んだ結果として手取りが下がると、家計の計画そのものが崩れます。この時期に限っては「やりがいは入社後に育てる」と割り切り、下限年収を高めに置くのが現実的です。家族への伝え方は50代の転職、家族にどう伝える?でも扱っています。

退職金・年金の見込みが年収や勤続年数で変わる人

50代の転職では、目先の年収だけでなく、今の会社を辞めることで減る退職金や、将来の年金額への影響も「年収の一部」として見る必要があります。退職金の計算方法は会社ごとの規程で決まるため、まず就業規則や退職金規程で、今辞めた場合と定年まで勤めた場合の差を確認しておきましょう。定年後再雇用との比較は再雇用で残るか、50代のうちに転職するかが参考になります。

ユウタ(管理人)
ユウタ
50代だと、同じ年収でも「あと何年働けるか」が違うからね。
みなと(読者代表)
みなと
年数で、何が変わるんですか?
ユウタ(管理人)
ユウタ
たとえば同じ年収50万ダウンでも、20代と50代では取り戻せる時間がまるで違う。
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
だから50代は、退職金や残りの勤続年数まで含めた総額で比べるのがおすすめです。

やりがいを優先してよい人の特徴

反対に、次の条件がそろっているなら、やりがいや職場環境を優先して選んでも、後悔しにくい状態です。

下限年収を満たし、生活防衛資金がある人

候補の求人が下限年収をクリアしていて、万一合わなかったときに数か月は生活できる貯えがあるなら、仕事内容で選ぶ余地は十分にあります。

みなと(読者代表)
みなと
貯えがあるかどうかで、そんなに違いますか?
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
入社後に「思っていたのと違う」と感じても、焦らずに次の手を考えられます。やりがいで選ぶときの安心材料になりますよ。

今の不満が「お金」ではなく「仕事内容・人間関係」の人

転職したい理由を書き出してみて、上位に来るのが「仕事にやりがいがない」「職場の人間関係がつらい」なら、年収を上げても不満は解消しません。年収だけで選ぶと、同じ理由でまた転職を考えることになりがちです。

みなと(読者代表)
みなと
たとえば不満の正体が、給料より「このまま同じ仕事を10年続けるのか」っていうモヤモヤだったら?
ユウタ(管理人)
ユウタ
それなら、年収を上げてもモヤモヤは残る可能性が高いね。
みなと(読者代表)
みなと
不満がひとつに絞れないときは、どうすれば?
ユウタ(管理人)
ユウタ
紙に書き出して、お金の話が何番目に来るかを見てみるといいよ。
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
書き出すと「年収が不満だと思っていたけど、実は評価のされ方が不満だった」と気づくこともあります。

迷ったときに決める3ステップ

ここまでの話を、実際に求人を比べるときの手順にまとめます。

  1. 下限年収を計算する:毎月の固定費、これから数年の大きな出費、退職金の減り方を足し上げ、「これを割ったら生活が回らない額」を出す。
  2. 今の不満を順位づけする:給与・仕事内容・人間関係・労働時間・評価のうち、何が一番つらいかを1〜5位で並べる。
  3. 下限を超えた求人の中で、1位の不満を解消できる会社を選ぶ:年収が希望より低い場合は、面接で昇給や評価の仕組みを具体的に聞き、「将来の収入増」の根拠があるかを確かめる。

下限年収の作り方は50代の転職で年収は維持できる?損しない希望レンジの作り方で詳しく解説しています。

みなと(読者代表)
みなと
「将来の収入増の根拠」って、面接でどう聞けばいいんですか?失礼にならないか心配です。
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
「入社後、どのような評価で昇給や役割が変わっていくのか教えていただけますか」と、仕組みとして聞けば失礼にはなりません。
みなと(読者代表)
みなと
答え方で、何が分かるんでしょう。
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
具体的な事例や評価の時期まで答えてくれる会社は、そのぶん判断材料になります。
ユウタ(管理人)
ユウタ
逆に、ふわっとした答えしか返ってこないなら「将来上がる」は期待しすぎないほうがいい。47.6%の人が重視する条件だからこそ、ね。

やりがいで選ぶ前に確認したい4つのポイント

やりがいは入社前には見えにくい条件です。次の4点は、面接や面談の場で確認しておきましょう。

  • 配属先と担当業務:「やりたい仕事」が入社直後から担当できるのか、数年先なのか。
  • 働き方の条件:残業時間の目安、休日、リモートの可否。調査でも「労働時間・働き方の改善」は希望額未満でも転職する理由の2位(44.5%)でした。
  • 評価と昇給の仕組み:年収が下がる場合に、どの程度の期間で取り戻せる見込みがあるか。
  • 一緒に働く人:上司になる人と話す機会があるか。職場環境は求人票だけでは分かりません。
みなと(読者代表)
みなと
「やりたい仕事が数年先」だと、入ってからがっかりしそうですね。
ユウタ(管理人)
ユウタ
そこは一番ズレやすいところ。配属と担当業務だけは、面接で具体的に聞いておきたいね。

年収とやりがいの両方を、ひとりで比べるのは難しい

年収は数字で比べられますが、やりがいや職場の雰囲気は、求人票だけではほとんど見えません。しかも自分で年収の話を切り出すのは遠慮が出やすく、とくに50代は「条件ばかり気にする人」と見られたくない気持ちから、確認すべきことを聞きそびれがちです。

転職エージェントを使うと、下限年収を担当者に伝えたうえで、配属先の業務内容や職場の様子、過去の採用でどのくらいの年収で決まっているかといった、求人票にない情報を聞ける場合があります。どのエージェントが自分に合うか分からない段階なら、複数のエージェントを比べて紹介してくれるサービスから始めると手軽です。▶ 転職エージェントナビの無料相談で、年収と仕事内容の両方を相談できるエージェントを聞いてみる

りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
相談するときは、「下限年収」と「一番解消したい不満」の2つを最初に伝えるのがおすすめです。
みなと(読者代表)
みなと
どっちかに決めてから相談しなくていいんですか?
ユウタ(管理人)
ユウタ
むしろ迷っている段階で話したほうが、自分の優先順位が整理されると思う。
みなと(読者代表)
みなと
まず下限年収を計算して、不満のランキングを書き出してみます。

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まとめ

  • 転職の動機に給与が含まれる人は87.4%。年収を気にするのは当たり前
  • それでも「年収の上昇を特に求めていない」人が19.0%、40代・50代は「仕事内容・やりがい」「職場環境」を理由に希望額未満でも転職する人が4割超
  • ただし「年収が下がる転職は受け入れられない」人も68.6%。やりがい派も下限は守っている
  • 決め方は、①下限年収で足切り→②不満の1位を解消できる会社を選ぶ→③将来の収入増の根拠を確かめるの3ステップ
  • 50代は退職金や残りの勤続年数まで含めた総額で年収を比べる

年収とやりがいは、どちらかを捨てる選択ではありません。「いくらあれば足りるか」を先に決めてしまえば、残るのは「どこで、どんな仕事をしたいか」という前向きな問いだけです。

出典:株式会社マイナビ「転職活動実態調査(2026年)」(2026年9月24日公表/調査期間2026年7月1日〜15日/直近1年間に転職活動をした20〜50代の正社員1,500名)。

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