夏ボーナス後が転職の狙い目|6〜7月に動く人が多い理由とタイミング

転職コラム



「せっかくの夏のボーナスをもらってから辞めたい」——転職を考える人の多くが、一度はそう思ったことがあるはずです。実際、6〜7月は1年のなかでも転職市場が活発になる時期のひとつ。ボーナスを受け取ってから動く人が増え、企業側も下半期に向けて求人を出すからです。この記事では、転職検討中のみなと(35歳・SaaS営業)の素朴な疑問を起点に、ユウタ(42歳・転職成功経験者)の実体験と、りこ先生(CDA・キャリアアドバイザー)のデータ解説で、なぜ夏ボーナス後が狙い目なのか、いつ・何から動けばいいのかを整理します。

なぜ夏ボーナス後(6〜7月)に転職が動くのか

みなと(読者代表・35歳)
みなと
ぶっちゃけ、今の会社に不満はあるんですけど夏のボーナスまでは待とうと思ってて…。でも「ボーナス後は転職の狙い目」ってよく聞くじゃないですか。あれって本当なんですか?それとも「みんな辞めたがる時期=ライバルが多い」ってことでもある気がして。
ユウタ(管理人・42歳)
ユウタ
両方正しいよ(笑)。僕自身、42歳で動いたときは6月にボーナスを受け取って、その足でエージェントに登録した。ボーナスは「これまで働いた分の対価」だから、受け取ってから辞めるのは何もやましくない。ただみなとの言う通り、求人も応募者も同時に増える時期だから、動き方を間違えると埋もれる。だからこそ「狙い目」と「タイミング設計」はセットで考える必要があるんだ。
りこ先生(CDA・キャリアアドバイザー)
りこ先生
整理すると、6〜7月に転職が動く理由は「応募者側の事情」と「企業側の事情」が噛み合うからなの。応募者は夏のボーナスを受け取ってから動きたい。企業は4月入社組が一段落し、下半期(10月〜)に向けて増員したい。この2つの流れが重なるので、6〜7月は求人数も応募者数も増えやすい。年間では1〜3月に次ぐ「第2の山」と考えていいわ。

ボーナスを受け取ってから辞めるのが合理的な理由

りこ先生
りこ先生
賞与は多くの企業で「支給日に在籍していること」が受給条件になっているの。就業規則にそう明記されているケースが一般的よ。つまり支給日の前に退職してしまうと、直前まで働いた分の賞与を丸ごと取りこぼす可能性がある。受け取ってから動くのは、権利を確保するうえで理にかなった判断なの。ここは感情論ではなく、就業規則の事実確認から入るのが正解ね。
みなと
みなと
なるほど…。じゃあ「支給日にいるかどうか」がまず大事なんですね。うちの会社、夏の支給日っていつだっけ…ちゃんと確認しないと。

企業側も下半期に向けて増員するタイミング

ユウタ
ユウタ
企業目線だと、4月入社の新人がひと段落して、「下半期の事業計画に人が足りない」と気づくのがちょうど6〜7月なんだよ。僕が受けた会社も「10月に新プロジェクトを立ち上げるから、その前に即戦力を採りたい」と言っていた。秋の増員に向けて、夏に動き出す企業が多いんだ。だから求人のタイミングと、応募者が動きたいタイミングがピタッと合う。

6〜7月に動く人が多い3つの理由

みなと
みなと
「なんとなく夏に動く人が多い」のはわかったんですけど、もう少し具体的な理由を知りたいです。ライバルが増えるなら、その理由を裏返せば自分の戦い方も見えてくる気がして。
りこ先生
りこ先生
いい着眼点ね。理由は大きく3つに整理できるわ。①賞与の取りこぼしを防げる ②4月入社組の早期離職で欠員が出る ③夏の応募が秋の入社にちょうど間に合う——順番に見ていきましょう。

理由1:賞与の取りこぼしを防げる

りこ先生
りこ先生
1つ目は先ほどの賞与。夏の賞与は月給の1〜2ヶ月分になることも多く、これを捨てて辞めるのはもったいない。だから「受け取ってから動く」人が6月下旬〜7月に集中するの。もらえるものはもらってから次へ——これは堅実な生活防衛でもあるわ。

理由2:4月入社組の早期離職で欠員が出る

ユウタ
ユウタ
2つ目はちょっとシビアな話。4月に入社した人が「思ってた仕事と違った」と試用期間中に離職するケースが、6〜7月に表面化するんだ。企業からすると想定外の欠員だから、急いで補充したい=中途採用の枠が開く。僕が受かった枠も、実はそういう「急な欠員の穴埋め」だったと後で聞いた。ピンチはチャンスってやつだね。
みなと
みなと
欠員補充だと「早く決めたい」空気があるってことですよね。それはこっちにとっても選考が早く進むメリットがありそう。

理由3:夏の応募が秋の入社にちょうど間に合う

りこ先生
りこ先生
3つ目は入社時期の逆算。転職活動は応募から内定まで平均2〜3ヶ月、そこから退職手続きで1〜2ヶ月かかることが多いの。つまり6〜7月に動き始めると、ちょうど10月前後の入社に着地しやすい。企業が狙う「下半期スタート」と応募者の動きが一致する、合理的なサイクルなのよ。

ボーナス後転職の具体的なタイミング設計

みなと
みなと
じゃあ僕みたいに「ボーナスもらってから」と思ってる人は、具体的にいつ何をすればいいんでしょう?もらってから動き出すと、もう遅い気もしてきました。

逆算スケジュール:応募は支給日の少し前から

ユウタ
ユウタ
ここ、みんな誤解しがちなんだけど——「退職」はボーナス後でいいけど「準備・応募」は前倒しでいいんだ。応募して選考が進んでも、内定承諾や入社日は交渉できる。だから職務経歴書の作成やエージェント登録は5〜6月のうちに済ませておく。そうすれば支給日を待つあいだに選考が進み、ボーナスを受け取った直後に堂々と退職を切り出せる。僕はこの「先に仕込む」やり方で、賞与も次の内定も両方確保できた。
りこ先生
りこ先生
ユウタの言う通りね。目安のスケジュールを示すと、5月:自己分析・書類準備/6月:エージェント登録・応募開始/賞与支給後:退職交渉/9〜10月:入社という流れが理想的。「支給日まで待つ」のは退職のタイミングであって、活動のタイミングではない——ここを分けて考えるのが、賞与も内定も逃さないコツよ。

「支給日」と「在籍条件」を必ず確認する

りこ先生
りこ先生
タイミング設計の前提として、自社の就業規則を必ず確認してね。チェックすべきは3点。①賞与の支給日はいつか ②「支給日に在籍」が条件か ③退職を申し出た人が減額される規定はないか。「支給日の翌営業日以降に退職日を設定する」のが安全な設計。ここを曖昧にしたまま退職を切り出すと、思わぬ取りこぼしにつながるわ。
みなと
みなと
就業規則、入社以来ちゃんと読んだことなかったです…。まずそこからですね。「支給日の翌営業日以降に退職日」ってフレーズ、メモしておきます。

ボーナス後に辞めるときの注意点

ユウタ
ユウタ
狙い目とはいえ、注意点もある。まず「次の冬のボーナスは捨てることになる」という現実。夏に辞めれば、冬の賞与評価期間には在籍していないからね。あと、引き止めが強い会社だと繁忙期との兼ね合いでモメることもある。この2つは事前に織り込んでおいたほうがいい。

次のボーナスの権利は手放すことになる

りこ先生
りこ先生
ここは冷静に損得を見てほしいの。夏の賞与は確保できても、次(冬)の賞与は基本的にもらえない。ただし転職で年収そのものが上がるなら、単月の賞与を上回るリターンになることも多いわ。「目先の1回のボーナス」ではなく「年収ベースでプラスかどうか」で判断するのが正しい物差しよ。転職先で賞与制度がどうなっているかも、内定前に必ず確認しましょう。

引き止め・繁忙期との兼ね合い

みなと
みなと
うちの部署、夏〜秋がわりと忙しいんですよね。「今辞められると困る」って引き止められそうで、それがちょっと怖いです。
ユウタ
ユウタ
その気持ちわかる。でも退職の意思は法律上、原則2週間前に伝えれば成立するし、円満退社のコツは「早めに・感謝を添えて・引き継ぎ計画とセットで」伝えること。僕は繁忙期の会社を辞めたけど、引き継ぎ資料を先に作って持っていったら、拍子抜けするほどスムーズだった。恐れて先延ばしにするより、段取りで乗り切るのがコツだよ。

6〜7月に始めるなら、最初にやること

みなと
みなと
よし、動く決心はつきました。この夏に始めるとして、まず何から手をつければいいですか?いきなり応募…はさすがに無謀ですよね。

現状の棚卸しと市場価値のチェック

りこ先生
りこ先生
最初は棚卸しから。これまでの実績・スキル・「なぜ転職したいのか」を紙に書き出すの。次にスカウト型サービスに登録して、自分にどんなオファーが来るかで市場価値を測る。応募する前に「自分がどう見られているか」を知ると、書類も面接も一気に組み立てやすくなるわ。大手転職エージェントの無料相談で客観的な意見をもらうのも、この段階では有効よ。

エージェント登録は早いほど有利

ユウタ
ユウタ
ここは声を大にして言いたい。エージェント登録は「早すぎる」ということがない。求人紹介も書類添削も面談も、登録してから動き出すまでにタイムラグがある。夏の求人が動く6〜7月に間に合わせたいなら、5月〜6月頭に登録して面談を済ませておくのがベスト。無料だし、辞めるかどうか迷ってる段階で相談してもまったく問題ないよ。複数のエージェントに登録して、相性のいい担当を見つけておくと安心だ。
みなと
みなと
「支給日を待つ=何もしないで待つ」だと勘違いしてました。待ってる間に仕込んでおくって発想、めちゃくちゃ腑に落ちました。今週末、まず就業規則の確認とエージェント登録からやってみます!

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まとめ

夏ボーナス後(6〜7月)が転職の狙い目とされるのは、①賞与を取りこぼさずに動ける ②4月入社組の離職で欠員が出て中途枠が開く ③夏の応募がちょうど秋(下半期)の入社に間に合う——という「応募者の事情」と「企業の事情」が噛み合うからでした。ただし成功のカギは、「退職はボーナス後、準備と応募はその前から」と切り分けること。5〜6月のうちに就業規則で支給日と在籍条件を確認し、職務経歴書を整え、エージェント登録まで済ませておけば、賞与を受け取った直後に堂々と次のステージへ進めます。注意点は、次の冬の賞与は手放すことになる点と、繁忙期の引き止め——どちらも「年収ベースで判断する」「引き継ぎ計画を先に用意する」ことで乗り越えられます。この夏に動くと決めたなら、今日の第一歩は自社の就業規則で賞与支給日を確認し、エージェントの無料面談を予約することから始めてみてください。

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