「第二新卒 転職 難しい」と検索して、この記事にたどり着いた人は、たいてい辞める決心はある程度ついています。それでも手が止まるのは、経験が浅い自分が本当に採ってもらえるのかが分からないからです。この記事では、その不安を「難しい/難しくない」の水掛け論にせず、厚生労働省の公開データで企業側が何を見ているかを確認し、落ちる理由と通る準備に分解していきます。答え役はりこ先生(キャリアの解説役)、質問役は読者代表のみなとと管理人のユウタです。
先にお断りします。この記事は公開データと制度の一般的な説明であり、個別の会社の選考基準までは踏み込めません。数字はすべて出典と時点をセットで書いています。当ブログの管理人の転職活動は50代でのもの(転職サイトで80社以上に応募)で、第二新卒としての体験談は書けません。体験談として語れない部分は「一般論として」と明示します。





結論|先に答えを表で
| 疑問 | 答えの要点 |
|---|---|
| 第二新卒の転職は難しい? | 「珍しいこと」ではない。大卒の3年以内離職率は33.8%(厚労省・令和4年3月卒)。ただし中途枠での選考になるため、新卒とは評価のされ方が変わる |
| 経験が浅いと落ちる? | 中途採用で最も重視されるのは「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」72.7%。職業経験を重視は42.3%(厚労省・令和5年若年者雇用実態調査) |
| 落ちる主因は? | 経験の量より「辞めた理由の説明が不採用の理由に見えてしまう」こと。次も同じ理由で辞めそうだと判断される |
| 新卒枠には応募できない? | 卒業後3年以内なら新卒枠で応募を受け付けるよう、国が指針で事業主に求めている(青少年雇用機会確保指針) |
| まず何をする? | ①辞めた理由を事実→学び→次の基準の3段に書き換える ②応募先の規模を意識して選ぶ ③在職中に動く |
【一問一答①】本当に難しいのか、データで確認する
Q1. 第二新卒の転職は、本当に難しいのですか?







厚生労働省が2025年10月24日に公表した「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」では、大学卒の3年以内離職率33.8%の内訳は1年目12.1%、2年目11.9%、3年目9.9%で、どの年にも同じくらいの人が辞めています。
Q2. 「経験が浅いと落ちる」は本当ですか?企業は何を見ていますか?






厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査」で、若年正社員を中途採用する際に重視した点(複数回答)は、1位「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」72.7%、2位「コミュニケーション能力」66.9%、3位「マナー・社会常識」58.1%で、「業務に役立つ職業経験・訓練経験」は42.3%でした。
Q3. 第二新卒が新卒より不利になるのは、どんな場面ですか?






【一問一答②】落ちる理由はどこにあるのか
Q4. 書類選考で落ちるのは、何が原因ですか?





Q5. 面接で「すぐ辞めそう」と思われるのは、どんな答え方ですか?






Q6. 辞めた理由が「人間関係」でも、正直に言っていいですか?





同じ「令和5年若年者雇用実態調査」では、初めて勤めた会社をやめた理由は「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」28.5%、「人間関係がよくなかった」26.4%、「賃金の条件がよくなかった」21.8%、「仕事が自分に合わない」21.7%の順でした。
【一問一答③】通るための準備は何からか
Q7. 在職中に探すか、辞めてから探すか、どちらがいいですか?






Q8. 準備は、具体的に何から手をつければいいですか?






厚労省の離職状況(令和4年3月卒・大学)を事業所規模別に見ると、3年以内離職率は5人未満57.5%、5〜29人52.0%、30〜99人41.9%、100〜499人33.9%、500〜999人31.5%、1,000人以上27.0%です。
りこ先生の補足|一般論として押さえておくこと
ここは体験談ではなく、制度として確認できる話です。第二新卒が知らずに損をしやすい4点を挙げます。
- 既卒3年以内の新卒枠:国の「青少年雇用機会確保指針」で、事業主は卒業後少なくとも3年間は新卒採用枠に応募できるようにすべきとされています。求人票に既卒可の記載があるか確認する価値があります。
- 募集・採用時の年齢制限:労働施策総合推進法により、募集・採用時に年齢制限を設けることは原則として禁止されています(例外事由あり)。若さだけを理由に門前払いされる建て付けにはなっていません。
- 退職の申し出:期間の定めのない雇用では、民法627条により申し入れから2週間で終了します。ただし実務上は就業規則の「1か月前」に従うのが穏当です。
- 雇用保険:自己都合退職の基本手当は原則として離職前2年間に被保険者期間12か月以上が必要です。勤続1年前後の人は、受給を前提に退職日を決めないでください。
※ 制度の適用可否は個別事情で変わります。ハローワーク・労働基準監督署・専門家にご確認ください。
親世代へ|「石の上にも三年」と言う前に見てほしい数字
当ブログの読者には、40代・50代で、お子さんが社会人1〜3年目という方も多くいます。子どもから「辞めたい」と言われたとき、頭ごなしに止めるか、無条件に賛成するかの二択になりがちです。3つめの関わり方を提案します。





止めるでも押すでもなく、準備ができているかを一緒に確認する。この立ち位置なら、親子で言い争いになりにくく、子ども側も相談しやすくなります。
よくある質問
第二新卒はいつまでを指しますか?
法律上の定義はありません。一般に学校卒業後おおむね3年以内で就業経験がある人を指して使われます。国の指針が「卒業後少なくとも3年間は新卒枠で応募できるようにすべき」としていることが、3年という目安の背景にあります。
在籍期間が半年でも応募できますか?
応募自体は可能です。ただし在籍が短いほど、Q5の「①事実→②学び→③次の基準」の説明が重くなります。短さを隠すより、③を具体的に語れるかどうかで判断されると考えてください。
未経験の職種に変えるなら、第二新卒のうちが有利ですか?
一般論として、育成前提の枠に入りやすいという意味では、経験年数が浅いうちのほうが職種転換はしやすいとされています。ただし「若ければ通る」ではなく、Q2で見たとおり意欲とコミュニケーションが評価軸の上位である点は変わりません。
転職エージェントは第二新卒でも使えますか?
使えます。第二新卒・20代に強いところと、経験者中心のところで扱う求人が大きく違うため、どこに登録するかの見極めが結果を左右します。求人票だけでは読み取れない「育成前提か即戦力狙いか」を聞けるのも利点です。
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第二新卒の転職でつまずきやすいのは、Q8の④「第二新卒歓迎の枠がどこにあるか分からない」ところです。求人票の文言だけでは、育成前提なのか経験者と同じ土俵で戦わされるのかが読み取れず、経験者と比べられる求人にばかり応募して落ち続けるという失敗が起きます。どのエージェントが第二新卒に強いのか自分では判断しづらい段階なら、複数社を横断して自分に合うところを紹介してくれるサービスから入ると、比較の手間を省けます。▶ 転職エージェントナビの無料相談で、第二新卒に強いエージェントを聞いてみる![]()
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まとめ
- 第二新卒は珍しくない。大卒の3年以内離職率は33.8%(厚労省・令和4年3月卒。1年目12.1%/2年目11.9%/3年目9.9%)
- 難しさの正体は「第二新卒だから」ではなく、新卒一括採用から中途採用という別の土俵に移ること
- 中途採用で重視される1位は職業意識・勤労意欲72.7%、2位コミュニケーション能力66.9%、職業経験は42.3%(厚労省・令和5年若年者雇用実態調査)。ただし職業経験の重視度は新卒14.7%→中途42.3%と跳ね上がり、評価項目が1つ増える
- 落ちる主因は経験の量ではなく、辞めた理由が「不満の説明」で終わっていること。①事実→②学び→③次の基準の3段で話す
- 辞めた理由が人間関係でも少数派ではない(26.4%、勤続1年未満では最多)。個人攻撃にせず環境の描写に置き換える
- 卒業後3年以内は新卒枠に応募できるよう国の指針が事業主に求めている。既卒可の求人を探す根拠になる
- 在職中に動く。自己都合の基本手当は原則12か月の被保険者期間が必要で、勤続1年前後は要件を満たさないことがある
本記事は公開データと制度の一般的な説明であり、個別の状況に対する助言ではありません。制度の適用はハローワーク・労働基準監督署・専門家にご確認ください。出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」(2025年10月24日公表)、厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況」、厚生労働省「青少年雇用機会確保指針」。



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