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新卒1年目で転職したい|辞めていい?何年目?Q&A

新卒1年目で転職したい|辞めていい?何年目?Q&A 転職コラム
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入社して数か月、「思っていた仕事と違う」「この会社で続けていける気がしない」と感じている新卒1年目の人は少なくありません。ただ、辞めていいのか、何年目なら不利にならないのか、失業保険はもらえるのか、といった疑問は職場では聞きにくいものです。この記事は「新卒1年目で転職したい」と検索する人がぶつかる疑問を、りこ先生(キャリアの解説役)が一問一答で整理していきます。読者代表のみなとと管理人のユウタは、新卒の読者や、新卒の子どもを持つ親世代の疑問を代わりに投げる役です。

先にお断りします。この記事は公開データと制度の一般的な説明であり、個別の会社の就業規則や事情までは踏み込めません。数字は出典と時点をセットで書いています。

みなと(読者代表)
みなと
「新卒1年目で辞めるなんて根性がない」って言われそうで、相談できない人が多いと思うんです。実際、1年目で転職する人ってどれくらいいるんですか?
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
感情論の前に、まず公的な数字を見ましょう。「珍しいこと」なのかどうかは、データで答えが出ます。

結論|先に答えを表で

疑問答えの要点
1年目で辞めるのは珍しい?珍しくない。大卒の3年以内離職率は33.8%(厚生労働省・2022年3月卒)
何年目の転職が有利?「何年目か」より「辞める理由と次の軸を説明できるか」。卒業後3年以内は第二新卒として応募枠が広い
失業保険はもらえる?自己都合の場合、原則として離職前2年間に被保険者期間12か月以上が必要。1年未満だと受けられないことが多い
退職はいつ言う?法律上は2週間前(民法627条)。実務は就業規則の「1か月前」に合わせるのが一般的
親に反対されたら?反対の中身は「心配」。数字と次の計画を見せると話が前に進みやすい

【一問一答①】辞めていいのか、何年目がいいのか

Q1. 新卒1年目で転職するのは早すぎる?

りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
厚生労働省が毎年公表している「新規学卒就職者の離職状況」では、2022年3月に大学を卒業して就職した人の33.8%が3年以内に離職しています。前年より1.1ポイント下がりましたが、3人に1人という水準はここ十年ほど大きく変わっていません。

業種別に見ると差が大きく、同じ調査で大卒の3年以内離職率は宿泊・飲食サービス業55.4%、生活関連サービス・娯楽業54.7%、教育・学習支援業44.2%、医療・福祉40.8%、小売業40.4%です(出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」2025年公表)。事業所の規模が小さいほど離職率が高い傾向も示されています。

ユウタ(管理人)
ユウタ
3人に1人なら「早すぎる」という言葉自体が実態と合っていないですね。ただ、辞めた後にどうするかは別の話だと思います。
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
そのとおり。「早いか遅いか」ではなく「辞める理由を言葉にできるか」が採用側の見るポイントです。人間関係が合わない、仕事内容が違った、体調を崩した。理由の種類によって、次にどんな会社を選ぶべきかが変わります。

Q2. 新卒の転職は何年目が多い?何年目なら不利にならない?

離職率の統計は「3年以内」でまとめられているため、1年目・2年目・3年目の内訳を一次資料で確認したうえで書くのが正確です。一般論として言えるのは、「石の上にも三年」を根拠に3年待つ必要はない一方で、数か月で辞めた場合は「なぜその会社を選んだのか」「何が違ったのか」を具体的に説明できないと不利になりやすいということです。

みなと(読者代表)
みなと
「3年は我慢しろ」って、いまだに言われるんですね。
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
「3年」に法的な根拠はありません。ただ、卒業後3年以内という区切りには意味があるんです。次の質問で説明しますね。

Q3. 第二新卒はいつまで?新卒枠で応募できるのは何年?

りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
「第二新卒」に法律上の定義はありません。一般的には学校卒業後おおむね3年以内、社会人経験1〜3年程度の人を指し、企業によって扱いは変わります。

一方で、国の指針には明確な区切りがあります。厚生労働省の「青少年の雇用機会の確保及び職場への定着に関して事業主等が適切に対処するための指針」では、卒業後少なくとも3年間は新卒として応募できるようにすることを事業主に求めています。これは既卒者(卒業後に就職していない人)を念頭に置いた指針ですが、「3年」という数字が新卒扱いの目安として企業に浸透している背景の一つです。

ユウタ(管理人)
ユウタ
つまり、1年目で辞めても「卒業後3年」の枠の中にいるうちは、第二新卒として受け入れる企業が多い、ということですね。
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
ええ。逆に言えば、3年を過ぎると「中途」として職務経験を問われる比重が増えます。迷って引き延ばすより、枠の中で動くほうが選択肢は広い、というのが一般論です。

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【一問一答②】お金と手続き

Q4. 1年未満で辞めたら失業保険はもらえる?

みなと(読者代表)
みなと
ここが一番現実的な問題ですよね。貯金も少ないし。
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
雇用保険の基本手当(いわゆる失業保険)は、自己都合で辞めた場合、原則として離職の日以前2年間に被保険者期間が通算12か月以上必要です。入社から1年未満で辞めると、この条件を満たせないケースが多い。

会社都合や、やむを得ない理由による離職と認められる場合は「離職前1年間に6か月以上」に緩和されますが、これは本人が決められるものではなく、ハローワークが離職理由を判定します。「1年未満の自己都合退職=基本手当は当てにしない」で生活費の計画を立てるのが安全です。

なお、2025年4月の雇用保険法改正で、自己都合退職の給付制限期間は2か月から1か月に短縮されました(待期7日+給付制限1か月)。ただし5年以内に3回以上自己都合で辞めると3か月に戻ります。これは「受給資格がある人」の話で、12か月の条件を満たしていなければ関係しません(出典:厚生労働省 雇用保険制度の改正内容 2025年4月施行)。

ユウタ(管理人)
ユウタ
だとすると、1年目で動くなら「辞めてから探す」より「在職中に次を決める」のほうが現実的ですね。
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
一般論としてはそうです。心身の限界なら別ですが、収入の空白を作らないことが、焦って次を決めない一番の防御になります。

Q5. 退職はいつ言えばいい?2週間前で辞められる?

期間の定めのない雇用契約は、民法627条により申し入れから2週間で終了します。これが法律上の最低ラインです。ただし多くの会社は就業規則で「退職の1か月前までに申し出ること」などと定めており、実務上は就業規則に合わせて1か月前に伝えるのが一般的です。引き継ぎと有給休暇の消化を考えると、1か月以上前のほうが現実的な場面が多いでしょう。

みなと(読者代表)
みなと
新卒だと「研修費を返せ」みたいな話を聞くこともありますが、あれは?
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
労働基準法16条は、退職を理由とする違約金や損害賠償額をあらかじめ定めることを禁じています。会社が負担した通常の研修費を「辞めるなら返せ」と請求するのは、原則として認められません。個別の契約内容によるので、不安なら労働基準監督署か弁護士に確認してください。

【一問一答③】面接と家族

Q6. 面接で「なぜ1年で辞めたのか」と聞かれたら?

りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
必ず聞かれます。答え方の骨格は3つ。①事実を短く ②そこから学んだこと ③だから次はこう選ぶ。前の会社の悪口で終わらせず、③まで言えるかどうかで印象が決まります。

たとえば「配属が希望と違った」なら、「入社前に業務内容を確認しきれなかった。次は面接で1日の業務の流れまで聞いたうえで応募している」という形です。辞めた理由と、次の会社を選んだ理由がつながっていることが、採用側にとっての安心材料になります。詳しい言い換えは転職理由の伝え方|ネガティブをポジティブに変える例文集にまとめています。

ユウタ(管理人)
ユウタ
逆に言うと、③が言えない段階で応募しても、同じ理由でまた辞める可能性があるってことですね。

Q7. 親に「1年で辞めるなんて」と反対されたら?

みなと(読者代表)
みなと
このブログは40代・50代の読者が多いので、逆の立場、つまり「子どもに相談された親」もいると思います。
りこ先生(キャリアの解説役)
りこ先生
親世代が就職した頃と、今の転職市場は別物です。3人に1人が3年以内に辞め、卒業後3年は新卒扱いの枠がある。この2つの事実を共有するだけで、「根性がない」という話にはなりにくい。

反対する側の本音はたいてい「心配」です。心配に対しては、精神論ではなく数字と計画で答えるのが一番伝わります。①辞める理由 ②生活費は何か月分あるか ③次の応募先の軸 ④いつまでに決めるか。この4点を紙に書いて見せると、親子どちらの側からでも話が具体的になります。親の側は、「辞めるな」ではなく「この4点を一緒に埋めよう」と言えると、相談相手として残れます。

ユウタ(管理人)
ユウタ
40代・50代の転職でも、この4点を埋めずに動いて苦労する話は多いです。年齢に関係なく同じ骨格ですね。

りこ先生の補足|一般論として押さえておくこと

ここまでは制度と公開データの話で、当ブログの体験談ではありません。そのうえで、キャリア相談の現場で一般的に言われていることを3つ補足します。

  • 「辞めたい」と「転職したい」は別。前者は今の環境から離れたい気持ち、後者は次の環境に向かう行動。後者に変換できていない段階の応募は、面接で見抜かれやすい
  • 半年未満なら、まず社内で動けないかを1回だけ確認する。部署異動や担当変更で解決する種類の不満(人間関係・配属)は、転職しなくても消えることがある。ただし体調に影響が出ているなら、この確認は飛ばしてよい
  • 1社目の経験は短くても「ゼロ」ではない。社会人としての基本動作、業界の内側の理解、合わなかったことの言語化。これらは第二新卒の面接で聞かれる中身そのもの

よくある質問

新卒半年で転職はできる?

応募自体は可能です。ただし基本手当の受給要件(12か月)を満たさないため、在職中に活動して次を決めてから退職するほうが安全です。面接では「半年で何が分かったか」を具体的に語れる準備が必要です。

試用期間中に辞めるのは不利?

試用期間も雇用契約は成立しているので、退職の手続きは通常と同じです。履歴書には在籍として記載するのが原則で、隠すと経歴詐称になり得ます。短くても事実を書き、面接で理由を説明します。

転職エージェントは新卒1年目でも使える?

第二新卒を対象にするエージェントは多く、卒業後3年以内なら登録できるところが一般的です。ただしエージェントによって得意な年代・職種が違うため、複数を比べてから使うのが無駄がありません。

辞めた後、空白期間はどれくらいまで大丈夫?

明確な基準はありませんが、一般に3か月を超えると面接で理由を聞かれることが増えます。資格の勉強や職業訓練など「何をしていたか」を説明できれば、空白自体が致命的になることは少ないとされています。

1年目・第二新卒の転職で一番の失敗は、「早く決めたい」焦りで、前と同じ理由で辞める会社を選んでしまうことです。エージェントは第二新卒に強いところと、そうでないところの差が大きい。どこに登録すればいいか分からない段階なら、複数社を横断して自分に合うエージェントを紹介してくれるサービスから入ると、比較の手間が減ります。▶ 転職エージェントナビの無料相談で、第二新卒に合うエージェントを聞いてみる

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まとめ

  • 大卒の3年以内離職率は33.8%(厚労省・2022年3月卒)。1年目で辞めるのは珍しくない
  • 有利不利は「何年目か」より「理由と次の軸を説明できるか」で決まる
  • 卒業後3年以内は第二新卒として応募枠が広い。3年を過ぎると中途扱いの比重が増える
  • 自己都合退職の失業保険は原則12か月の被保険者期間が必要。1年未満は当てにしない
  • 退職の申し出は法律上2週間前、実務は就業規則の1か月前が一般的。研修費の返還請求は原則認められない
  • 面接では「事実→学び→次はこう選ぶ」の3段で答える
  • 親の反対には、数字と4点の計画(理由・生活費・軸・期限)で応える

本記事は公開データと制度の一般的な説明であり、個別の状況に対する助言ではありません。制度の適用はハローワーク・労働基準監督署・専門家にご確認ください。

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