「転職エージェントの面談が来週なんだけど、そもそも何を話せばいいのか分からない」——登録したはいいものの、初回面談を前に手が止まってしまう人はとても多いです。この記事では、転職を検討中のみなと(35歳・SaaS営業)の不安を入り口に、ユウタ(42歳・転職成功経験者)の実体験とりこ先生(CDA・キャリアアドバイザー)の解説で、面談で聞かれること・こちらから聞くべきこと・当日の流れ・やってはいけないNGまでをまとめて解説します。特別な準備は要りません。ポイントを押さえれば、面談は「値踏みされる場」ではなく「味方を増やす場」に変わります。
結論|面談で話すのは「経歴・転職理由・希望条件・不安」の4つだけ
みなと
エージェントとの面談、正直けっこう緊張してます。面接みたいに評価されるのかなって身構えちゃって…。何を話せばいいのか、逆に何を聞いていいのかも分からないんですよね。
ユウタ
その気持ち、すごく分かる。僕も初回はスーツで挑んで、めちゃくちゃ構えてたよ(笑)。でも実際は面接じゃなくて「作戦会議」だった。担当者は落とす人じゃなくて、僕の希望に合う求人を探してくれる人。だから話すのは、これまでの仕事・辞めたい理由・どうなりたいか・不安なこと、この4つで十分だったんだ。
りこ先生
面談の目的は、担当者があなたの経歴・転職理由・希望条件を正確に把握して、求人を提案できる状態になることです。加えて、あなたの不安や迷いを共有しておくと、提案の精度がぐっと上がります。合否を決める場ではないので、うまく話そうとするより「正直に話す」ことのほうが大切ですよ。
転職エージェントの面談で必ず聞かれること5つ
担当者が最初に把握したいのは、あなたを求人に「マッチング」させるための情報です。よく聞かれる5項目を、答え方の方向性とあわせて見ていきましょう。
①これまでの経歴・職務内容
りこ先生
まずは職歴の確認です。何年、どんな業務を担当し、どんな成果や工夫があったか。ここはスラスラ話せなくても大丈夫。むしろ担当者が質問しながら整理してくれるので、「言語化を手伝ってもらう場」だと思ってください。
②転職理由・今の不満
みなと
転職理由って、正直に「人間関係がしんどい」とか言っても大丈夫なんですか?印象が悪くなりそうで…。
ユウタ
面談では本音でOK。むしろ隠すと、また同じ理由で辞める会社を紹介されかねない。僕は「評価制度に納得できない」と正直に言ったら、担当者が評価が明確な会社を優先して出してくれた。面接で企業に伝えるときは前向きに言い換えるけど、それは担当者が一緒に整えてくれるよ。
③希望の年収・職種・働き方
りこ先生
年収は「最低ライン」と「理想」の2段階で伝えると、提案の幅が保てます。リモートの可否や残業時間、転勤の有無など、譲れない条件もこの段階で共有を。曖昧なまま進めると、後で条件が合わず内定辞退…という遠回りになりがちです。
④転職の軸・優先順位
みなと
「転職の軸」って言われると難しいです。年収も働き方も大事だし、全部欲しくなっちゃう…。
りこ先生
全部大事、で当然です。だからこそ「もし2つしか叶わないなら?」と考えて順位をつけてみてください。年収・仕事内容・働き方・勤務地あたりを並べ替えるだけで、担当者は取捨選択の判断がしやすくなります。決めきれない部分は面談で一緒に整理すれば大丈夫です。
⑤転職時期の見込み
ユウタ
「いつ頃までに」と聞かれるけど、まだ情報収集段階です、でも全然問題ない。僕も最初は「良い所があれば」で始めた。ただ、ざっくりでも時期感を伝えると、担当者の動き方が変わる。急ぎなら求人を多めに、じっくりなら厳選して、という具合にね。
面談前にやっておく準備3つ
準備は完璧でなくて構いません。ただ、次の3つだけメモしておくと、当日の会話が驚くほどスムーズになります。
職務経歴を時系列でざっくり書き出す
りこ先生
完成した職務経歴書は不要です。「いつ・どこで・何を・どんな成果」を箇条書きにするだけで十分。むしろ書類は面談後、担当者のアドバイスを受けてから作るほうが完成度が上がります。
希望条件に優先順位をつけておく
みなと
なるほど、さっきの「2つしか叶わないなら」を先に考えておくわけですね。それなら当日パニックにならずに済みそう。
聞きたいことをリスト化しておく
ユウタ
これ大事。面談はこっちが担当者を見極める場でもある。「僕の経歴だと年収相場は?」「この業界の求人は今どれくらい?」って聞くと、市場感が一気に掴める。受け身で待つより、質問を3つ用意していくだけで得られる情報が段違いだよ。
当日の流れ|オンライン・対面どちらも基本は同じ
りこ先生
一般的な流れは、①あいさつ・サービス説明 → ②経歴と希望のヒアリング → ③求人紹介や市場感の共有 → ④今後の進め方の確認です。所要時間は60分前後が目安。最近はオンライン面談が主流で、その場合も内容は対面とほぼ同じですよ。
みなと
服装ってどうすればいいんですか?オンラインだと上だけスーツ、とか聞きますけど。
ユウタ
面接じゃないから、オフィスカジュアルで十分。僕はオンライン面談のとき襟付きシャツだけ着て、あとは普段着だった(笑)。清潔感さえあれば、そこで評価が下がることはない。それより、通信環境と静かな場所を確保するほうがよっぽど大事だよ。
面談で「やってはいけない」NG 3つ
①受け身で待つだけ
りこ先生
「おまかせします」だけだと、担当者もあなたの希望が読めず、提案が当たりにくくなります。分からないなりに「こういう方向がいいかも」と口に出すことが、良いマッチングの第一歩です。
②見栄を張る・経歴を盛る
ユウタ
盛ると、実力以上の求人を紹介されて面接で詰む。逆に不安や苦手も正直に言ったほうが、担当者はフォローしてくれる。味方に嘘をつく意味はない、というのが僕の結論だね。
③エージェントを1社に絞りすぎる
みなと
1社の担当者と合わなかったら、そこで詰んじゃいますもんね。相性もありそうだし…。
りこ先生
その通りです。担当者との相性は実際にあります。2〜3社で面談を受けて、一番話しやすい・提案が的確な担当者を主軸にするのが賢い進め方。どのエージェントが自分に合うか迷うなら、担当者を紹介してくれるマッチングサービスから始めるのも手です。
「まだ転職を決めていない」段階でも面談していい?
みなと
正直、まだ本気で転職するか決めてないんです。それで面談を受けたら、無理やり応募させられたりしないですか?
ユウタ
「情報収集の段階です」と最初に伝えればまったく問題ない。僕自身、最初の面談から実際の転職まで数ヶ月あいた。市場を知ってから決めるのは、むしろ後悔しない転職の王道だよ。合わなければ登録解除もできるしね。
りこ先生
40代以降のハイクラス層なら、専門性の高いエージェントに早めに相談しておくと、非公開の管理職求人の温度感が掴めます。無理な応募をすすめる担当は、そもそも主軸から外せば大丈夫。面談=転職確約ではないので、気軽に情報を取りにいってください。
よくある質問(FAQ)
Q. 面談に持っていくものは?
必須の持ち物はありません。あれば職務経歴のメモ、希望条件のメモ、聞きたいことリストの3点があると安心です。オンラインなら、それらをメモアプリで手元に開いておけば十分です。
Q. 面談後に紹介された求人は断ってもいい?
もちろん断って大丈夫です。むしろ「なぜ合わないと感じたか」を伝えると、次の提案の精度が上がります。合わない求人を断ることは、担当者にとっても有益なフィードバックになります。
Q. 面談は何回もあるの?
基本は初回のヒアリング面談が中心で、その後は求人紹介や選考の連絡が続きます。状況が変わったときや、方向性を見直したいときに再面談を依頼することも可能です。
あわせて読みたい関連記事
まとめ
りこ先生
面談で話すのは経歴・転職理由・希望条件・不安の4つ。準備は「職歴メモ・希望の優先順位・聞きたいことリスト」の3点だけで十分です。合否を決める場ではないので、飾らず正直に、そして質問を持っていくこと。それだけで面談はぐっと有意義になりますよ。
みなと
「評価される場」じゃなくて「味方を増やす場」って考えたら、一気に気が楽になりました。メモ3つ持って、聞きたいことちゃんと準備して行ってきます!
転職エージェントとの面談は、あなたの転職活動を左右する最初の分岐点です。うまく話す必要はありません。正直に、そして主体的に——この2つを意識するだけで、担当者はあなたの心強い味方になってくれます。まずは気負わず、情報収集の一歩として面談を活用してみてください。
コメント