「志望動機の欄だけ、何時間も手が止まる」——応募書類でいちばん多く聞く悩みがこれです。この記事では、転職を検討中のみなと(35歳・SaaS営業)の疑問を入り口に、ユウタ(42歳・転職成功経験者)の実体験とりこ先生(CDA・キャリアアドバイザー)の解説で、未経験・経験者それぞれの志望動機の書き方と、そのまま使える職種別の例文、避けるべきNGパターンまで一気にまとめます。テンプレのコピペで落ち続ける状態から抜け出す、具体的な手順です。
結論|志望動機は「共感 × 強み × 貢献」の3点セットで書く



企業が志望動機で確かめているのは「入社後に活躍し、長く続くか」

書き出しの型は「なぜ御社か → 何ができるか → どう貢献するか」の3文
志望動機に悩んだら、まず次の3文の型に当てはめてみてください。
- なぜ御社か(共感):応募先の事業・方針の中で、具体的に惹かれた点を1つに絞る(例:「顧客の課題設定から関わる提案型の営業体制に魅力を感じました」)
- 何ができるか(強み):これまでの経験で、その点に接続できる強みを挙げる(例:「前職では既存顧客の課題を掘り下げ、追加提案で売上を伸ばしてきました」)
- どう貢献するか(貢献):入社後に発揮できる形で締める(例:「この提案力を、御社の新規領域の開拓に活かしたいと考えています」)
ポイントは、①の「惹かれた点」を1つに絞ることです。理念・待遇・知名度をあれこれ並べるほど、志望動機はぼやけます。分量の目安は、共感2割・強み4割・貢献4割。志望動機の主役は「相手への貢献」であって「自分の憧れ」ではない——ここを外さないだけで、文章の説得力は大きく変わります。
未経験の志望動機の書き方|「学ぶ姿勢」より「転用できる強み」



未経験の志望動機・例文(事務職→人事アシスタントを想定)
「前職の営業事務では、契約書類の不備を減らす仕組みづくりに取り組み、差し戻し件数を継続的に減らしてきました。人の入退社に関わる正確な事務処理と、現場との調整が求められる人事の仕事に、この経験が直接活きると考えています。まずはアシスタント業務で貢献しながら、労務の知識を実務で身につけていきたいと考え、志望しました。」
経験者の志望動機の書き方|実績を「貢献の約束」に変える



経験者の志望動機・例文(営業→営業を想定)
「前職では既存顧客の深耕を担当し、課題ヒアリングから追加提案までを一貫して手がけてきました。御社が新規領域の立ち上げで提案型の営業を強化されていると知り、この課題設定から関わる進め方に、私の経験が直接貢献できると考えました。初期の顧客開拓から関わり、早期に戦力となれるよう力を尽くしたいと考え、志望いたしました。」
そのまま使える志望動機の例文(職種別)
事務・管理部門
「前職では請求業務の締め処理を担当し、月次の作業手順を整理してミスの起きにくい流れに改善してきました。正確さとスピードの両立が求められる御社のバックオフィス業務で、この改善の経験を活かして定型業務の効率化に貢献したいと考えています。」
ITエンジニア
「前職では既存システムの保守運用を担当し、障害対応の記録を残して再発防止の仕組みづくりに取り組んできました。開発体制の内製化を進めておられる御社で、運用目線を持ったエンジニアとして、動かし続けられるシステムづくりに貢献したいと考え、志望しました。」
販売・接客からの職種転換
「販売職として、お客様の要望を引き出し最適な提案につなげることを大切にしてきました。顧客対応の質を重視される御社のカスタマーサポートで、現場で培った傾聴と提案の力を、顧客満足度の向上に活かしたいと考えています。」

志望動機のNGパターン5つ
- 「成長できる環境」で終わる:自分が得たいものの話で止まると、貢献が見えません。「成長したい」なら「その成長で何を返すか」まで書きましょう。
- どの会社にも出せる内容:社名を入れ替えても成立する文章は、読み手にすぐ伝わります。応募先固有の事実を最低1つ入れます。
- 待遇・条件だけが理由:給与・休日・勤務地だけだと「条件が良ければ他社でも」に見えます。条件は面接の条件面ですり合わせ、志望動機は仕事内容で書きます。
- 調べれば分かる情報の丸写し:企業理念やサービス概要をなぞるだけでは熱意は伝わりません。それを見て「自分が何を感じたか」まで踏み込みます。
- 盛りすぎて面接で崩れる:実態と離れた志望動機は、深掘り質問で必ずほころびます。事実の範囲で、焦点だけ調整します。


志望動機と自己PR・転職理由の違い


志望動機が思いつかないときの3つの糸口



なお、「そもそも自分の経験がどの会社に合うのか分からない」という段階なら、応募先を一人で決め込む前にプロに壁打ちするのが近道です。40〜50代の管理職・専門職層に強いエージェントを使うと、求人票の「募集の背景」まで踏まえて志望動機の方向性を一緒に整理してもらえます。▶ 志望動機の方向性を相談する|JAC Recruitment(無料登録)
よくある質問
志望動機はどのくらいの長さで書けばいいですか?

複数社に応募するとき、志望動機は使い回していいですか?

企業研究はどこまでやればいいですか?


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まとめ
志望動機は、「自分が得たいこと」ではなく「相手に返せること」を書く欄です。骨格は「共感(なぜ御社か)→ 強み(何ができるか)→ 貢献(どう役立つか)」の3点セット。惹かれた点は1つに絞り、分量は共感2割・強み4割・貢献4割を目安にします。未経験なら「学ぶ姿勢」ではなく前職から転用できる強みを、経験者なら実績を「貢献の約束」に変換して書くのがコツです。避けたいのは、成長できる環境で終わる/どこにでも出せる/条件だけ/情報の丸写し/盛りすぎの5つ。志望動機が思いつかないときは、求人票の仕事内容・商品を使った感想・他社との違い、この3つの糸口から小さな具体を1つ探しましょう。使い回すなら「なぜ御社か」と「貢献」の2文だけ書き直す——それだけで、あなたの志望動機はきちんと「この会社宛て」になります。





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